日本人の神経芽腫は小児に発生する悪性腫瘍のおよそ6%を占め、殆どの神経芽腫は2歳未満の幼児に発生します。海外のデータによると、小児がんによる死亡のおよそ15%を占め、近年、神経芽腫の罹患率は増加傾向にあり、2歳以上の小児に発生する予後不良型の神経芽腫(生存率およそ38%)の罹患率が増えていることが示されています。1999-2005年の神経芽腫相対5年生存率は74%と算出されていますが、生存率値の範囲の広さが示す通り、神経芽腫は様々な腫瘍生物学的特徴を持つことから、予後の予測精度を上げ治療することが重要、と考えられます。

平成20年度小児慢性特定疾患治療研究事業(小慢)における小慢制度利用悪性新生物患者登録による小児悪性新生物総登録患者数は12,802人です。

12,802人中、神経芽腫の登録患者数は802人、全登録悪性新生物患者の6.3%を占めています。

神経芽腫登録患者の性別については、登録中性別の記載のある776人において、男434人(55.9%)、女342人(44.1%)です。

登録の新規/継続については、新規119人(15%)、継続651人(82.1%)です。

 発症時年齢の最頻年齢は0-1歳、登録時の最頻年齢は5-6歳です。

悪性新生物登録中、神経芽腫の占める割合
神経芽腫登録患者の性別
神経芽腫登録の新規/継続の割合
神経芽腫登録時および発症時年齢の分布


 
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