神経芽腫とキナーゼ
キナーゼは「細胞内シグナル伝達経路において他のタンパク質をリン酸化することができるタンパク質」です。リン酸化は、一連のシグナル伝達系の中で下流のタンパク質を活性化、または不活性化する生理活性作用です。神経芽腫の細胞増殖に大きな影響を与える様々なキナーゼが発見されています。

標的蛋白質:MEK
薬剤名 作用 開発段階
U0126 MEK阻害 in vitro
Trametinib MEK阻害 in vitro
Cobimetinib MEK阻害 in vitro
Binimetinib MEK阻害 in vitro
標的蛋白質:mTOR
薬剤名 作用 開発段階
Rapamycin FKBP12に結合してmTORを阻害 臨床試験
CCI-779/Temsirolimus FKBP12に結合してmTORを阻害 臨床試験
Everolimus FKBP12に結合してmTORを阻害 臨床試験
Ridaforolimus FKBP12に結合してmTORを阻害 臨床試験
INK128/MLN0128 ATP競合型mTOR阻害剤 in vivo
標的蛋白質:PI3K/mTOR
薬剤名 作用 開発段階
NVP-BEZ235 PI3KとmTORを阻害 in vivo
SF1126 可逆的PI3K、mTOR阻害剤 臨床試験
NVP-BKM120 PI3KとmTORをATP競合的に阻害 in vivo
標的蛋白質:AKT
薬剤名 作用 開発段階
MK-2206 アロステリック結合によるAKT阻害 臨床試験
Perifosine AKTに結合して膜への移動を阻害 臨床試験
標的蛋白質:RET
薬剤名 作用 開発段階
Vandetanib/ZD6474 RET活性化阻害 in vivo
標的蛋白質:CD117/ABL/PDGFR
薬剤名 作用 開発段階
Imatinib 活性化部位に結合してキナーゼを阻害 臨床試験
標的蛋白質:C-SRC
薬剤名 作用 開発段階
PP2 C-SRC拮抗阻害剤 in vitro
標的蛋白質:FAK
薬剤名 作用 開発段階
AdFAK-CD FAKカルボキシル末端領域のアデノウイルス遺伝子形質導入 in vitro
siFAK FAK mRNAを分解(dsRNA) in vitro
NVP-TAE226 FAKリン酸化阻害剤 in vivo
Y15 FAKリン酸化阻害剤 in vivo
Chloropyramine hydrochloride/C4 FAKとVEGFR-3の相互作用阻害 in vivo
標的蛋白質:Aurora kinase A
薬剤名 作用 開発段階
Alisertib/MLN8237 オーロラキナーゼA阻害剤 臨床試験
MLN8054 オーロラキナーゼA阻害剤 in vivo
標的蛋白質:Aurora kinase B
薬剤名 作用 開発段階
Barasertib オーロラキナーゼB阻害剤 in vivo
標的蛋白質:Aurora kinase A/B
薬剤名 作用 開発段階
CCT137690 オーロラキナーゼA/B阻害剤 in vivo
標的蛋白質:ALK
薬剤名 作用 開発段階
siALK ALK mRNAを分解(dsRNA) in vitro
標的蛋白質:ALK/MET/ROS1
薬剤名 作用 開発段階
Crizotinib/PF-02341066 ALK、METおよびROS1多重阻害剤 臨床試験
標的蛋白質:VEGFR/PDGFR/CD117/RAF/RET
薬剤名 作用 開発段階
Sorafenib VEGFR/PDGFR/CD117/RAF/RET多重阻害剤 臨床試験


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